64歳といえば、まさにこれから年金をもらう年齢です。

年金受給を翌年に控えた今、皆さんは年金の受給方法を具体的にご存じでしょうか?

実は、年金は65歳になって自動的にもらえるわけではありません。

では、どのようにしたら年金を確実に受け取れるのでしょうか?

そこで本日は、10年以上大手金融機関で勤務した経験のある私から64歳が知っておきたい「年金請求書」と「5年の時効」についてお話させていただきます。

年金受給の流れと5年の時効

実は、年金は「年金請求書」を提出することで初めて受給開始になるのです。

申請するのをうっかり忘れてしまう方もいらっしゃると思いますが、受給の権利が発生した時から5年を過ぎてしまうと、「時効」となってしまい、年金がもらえなくなってしまいます。注意が必要です。

65歳の受給年齢に達し受給権が発生する方には「受給開始年齢に達する3ヶ月前」に年金請求書が送られてきます。

年金請求書には年金加入記録が記載されているので、仮に記録内容に不備などがある場合はお近くの年金事務所に問い合わせる必要があります。

送られた請求書の内容に問題なければ、年金請求書に必要事項を記入し、受給開始年齢の誕生日の前日以降に年金事務所に提出しましょう。

もちろん、年金請求書を出すときは、添付書類も忘れずに提出してください。

続いて、年金請求書を提出した1~2ヶ月後に年金証書・年金決定通知書が届きます。

年金証書・年金決定通知書が届いてから1~2ヶ月後に、年金支払のご案内(年金振込通知書・年金決定通知書または年金送金通知書)が届きますので、晴れて年金の受け取り開始です。

繰り返しになりますが、年金を受けられるようになってから年金の請求をせずに、5年過ぎると時効となります。

時効を過ぎた分の年金は原則受給できなくなってしまうので、早めの請求を心がけましょう。