反論コメントに対し、アカウント主は「夫も仕事から帰ってきて疲れている。でも、わざわざもう一度外に出る。そうしてお互いのことに目を向けることが大切」と返答。

それなら、せめて「わざわざコンビニに行かなくても、すぐに一緒に家事をやろう」でいいのでは?という疑問もわいてきます。

おそらくアカウント主は、自宅を出てコンビニまで歩く道すがら、外の風景に目をやりながら今日の愚痴を言えば、気持ちは晴れるはず、と推測したのかもしれません。

しかし、散歩をしたからといって、自然にちらかったおもちゃが片付くわけでもないし、溜まっている洗い物がきれいになっているわけでもない。それなら一分一秒でも早く家事を終わらせて、子供を寝かしつけてゆっくりしたい、というのがママたちの願いなのではないでしょうか。

おわりに

ママたちと「イクメン」を自称する男性の間には、「子育ての意識」に大きなギャップがある、と聞いたことがあります。イクメンは子育てを「子供の成長を見守る権利」だと捉えているのに対し、ママたちは「義務と権利のセットである」と捉えている、ということ。

つまり、ママたちは「子育ての義務を遂行しているからこそ、子育ての権利を享受できる」と考えているのです。イクメンアカウントが炎上する理由、それは子育ての「おいしいとこだけ」を持っていって、それで育児の全てをわかったかのような発言をするからかもしれませんね。

参考資料

イクメンプロジェクト ウェブサイト(厚生労働省)

大中 千景