冒頭に厚生年金の受取額は人それぞれ、とお話ししました。厚生年金は、現役時代の収入に応じた年金保険料を納めており、それが老後の受給額に反映されるため、このように個人差・男女差が生じやすくなるのです。

厚生年金に加入していた期間がある方でも、退職・転職・独立などによって空白の期間がある場合、予想よりも受給額が低い可能性もあります。

ご自身の年金加入状況や受給額の目安などは、事前にしっかり確認しておきましょう!

年金生活を安心して迎えるための「3ステップ」

さて、厚生年金の受給額事情をながめたところで、「老後のお金」の準備について考えていきます。

私たちの多くは、「人生100年時代」に老後を過ごす可能性があります。リタイヤ後の生活が30年程度続くことを前提に、老後の準備をていねいに行っていく必要がありそうです。

ゆとりあるセカンドライフを送るための「お金の準備」は、どのようなポイントをおさえていけばよいでしょうか。

以下の3ステップを参考にしてください。

STEP1 年金・退職金・貯蓄額を確認する

年金はいくらもらえそう?

「ねんきんネット」や、日本年金機構から毎年の誕生月に郵送される「ねんきん定期便」で確認できます。50歳以上であれば「年金見込額」として、より実態に近い予想額が記載されますので、マネープランを立てる上で参考になるでしょう。

退職金は期待できそう?

勤務先の退職金制度は早めに把握しておきましょう。また、退職金制度そのものがない企業もあるので要注意です。
退職金制度の代わりに、企業型確定拠出年金(企業型DC)を採用する企業も増えています。この場合は、ご自身で年金資金を運用していく必要があります。

現在の金融資産はいくらある?

いまの貯蓄・負債がどのくらいかを確認しましょう。また、年金受給スタートまでに、大きな支出や臨時収入などがあれば、その予定もある程度把握できるといいですね。

STEP2 老後の生活をイメージする

毎月の生活費はどのくらい?

いったん慣れてしまった生活レベルを落とすことは、とても難しいことです。老後の年金収入は現役時代の収入には及ばないことを頭に入れておくことも大切です。

最低限の生活費(カツカツの生活)、ゆとりを持った生活費、それぞれどのくらいになりそうでしょうか?

住居は「賃貸派」、それとも「持ち家派」

住まいにかかるお金についても確認しておきましょう。賃貸派であれば家賃分の確保が必要ですね。持ち家派であれば、固定資産税や、修繕・リフォームが必要になった場合のことも想定しておきたいところです。

介護費用はどの程度準備しておきたい?

介護が必要となったときのことも考えておく必要があるでしょう。ずっと自宅で暮らしたいですか?それとも、老人ホームなどに入居を検討したいでしょうか。

STEP3 「足りない額」を計算する

ここまでのステップで、老後の資産と収支をおおまかに把握できたでしょうか。

理想の老後は人それぞれですので、必要となるお金も異なります。不足金額が把握できたらできるだけ早いうちから備えておきたいですね。

2000万円、ないしはそれ以上ともいわれる「老後資金」。これを効率よく準備していくためのヒントを、次でお伝えしていきます。