国税庁が2021年9月29日に公表した「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、民間企業に1年間を通じて勤務した給与所得者の年間平均給与は433万円。(うち正規雇用の平均496万円、非正規雇用の平均176万円)でした。
では、アルバイトやパートタイムなど、「短時間働く人」の収入はどうでしょう。厚生労働省の資料をもとに見ていきたいと思います。
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「短時間労働者(パートタイム労働者)」の定義とは?
パートタイム労働法(※)によると、短時間労働者(パートタイム労働者)は、「1週間の所定労働時間がその事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」とされています。
「パートタイマー」「アルバイト」「契約社員」「嘱託」などの色々な呼び方がありますが、上記の条件に該当する場合は、「パートタイム労働者」としてパートタイム労働法の対象となります。
「通常の労働者」とは、その事業所に「正社員」「正職員」といった正規型の労働者がいれば、それを指します。
※「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」
アルバイト・パートなど「短期労働者」の賃金、平均いくら?
では、厚生労働省の「令和2年 賃金構造基本統計調査」をもとに、アルバイト・パートタイムなど「短期労働者」の賃金や就業事情について見ていきます。
【男女別】短期労働者の「1時間当たり賃金」
男女計:1412円
- 年齢 45.9歳・勤続年数6.0年
- 1日当たり所定内実労働時間数:5.2時間
男性:1658円
- 年齢 43.7歳・勤続年数5.2年
- 1日当たり所定内実労働時間数:5.2時間
女性:1321円
- 年齢46.8歳・勤続年数6.3年
- 1日当たり所定内実労働時間数:5.2時間
アルバイト・パートなど「短期労働者」の人の1時間当たりの賃金は、男性平均1658円、女性平均1321円。男女で300円ほどの差があります。1日当たりの所定内実労働時間数は男女ともに5.2日です。