店舗数は370店減少も最高益の更新が続く
前回最高益となった2011年12月期決算と、2期続けての最高益達成が確実視される2021年12月期予想決算を比べてみましょう。
- 2011年12月期 売上高3023億円、営業利益282億円、当期純利益133億円
- 2021年12月期 売上高3120億円、営業利益340億円、当期純利益210億円
2011年12月期と比べ上方修正後の2021年12月期予想決算は、売上高は約100億円、営業利益は約60億円上回る見込みです。
また2011年12月期末時点と2021年6月中間期時点での店舗数は下記となっています。
- 2011年12月期 直営1269店、FC店2029店、合計3298店
- 2021年6月中間期 直営865店(増減▲404店)、FC店2063店(同+34店)、合計2928店(同▲370店)
マクドナルドは2004年以降の原田社長時代に直営店のFC化を積極的に進めており、FC店比率が大幅に上昇しました。更にその後の2014年以降の経営悪化時に不採算の直営店中心にスクラップ&ビルドが行われ、直営店は2011年に比べ約400店も減少。その結果、直営とFC店を合わせた店舗合計の比較では、2011年12月期に比べ2021年6月中間期は370店減少しています。
しかし2011年12月期に比べ店舗数が約1割減少したにもかかわらず、2021年12月期は過去最高益の継続が確実です。2014年の消費期限切れの鶏肉問題により業績が大幅に悪化したマクドナルドは、2期連続の最高益更新で完全復活を果たしたといえるでしょう。