お金に「働いてもらう」ことも大事
いろいろな角度から年収400万円台世帯の貯蓄事情を紐解いてきました。
老後まで時間のある、働き盛りの世代に多いであろう「年収400万円」台世帯。
住宅ローンや教育費など、避けては通れない支出を工面しながら貯蓄をしている世帯もある、ということが見えたのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの猛威がなかなか収まらない状況の中で、「強制貯蓄」という言葉も生まれており、多くの世帯で「現在は」貯蓄が増えていることも考えられます。
このようなお金の一部に「働いてもらう」ことを検討してみてもいいかもしれません。資産運用を活用しながら効率よくお金を増やしていくということです。
資産運用のポイントのひとつが「運用期間をできるだけ長くとること」です。時間を味方にすることで、リスクが軽減され、リターンが安定してきます。
教育費や住居費だけでなく、老後のお金の対策も早めに意識することで、定年退職後の過ごし方の選択肢がひろがるかもしれません。悠々自適なセカンドライフを楽しむためにも、大切な準備の一つといえるでしょう。
参考資料
- 国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」第8-2表
- 熊谷良子 (LIMO)年収400万円台「いわゆるふつうの世帯」の貯蓄平均
吉田 奈都子