本当は、私的年金の「iDeCo(イデコ)」や「財形貯蓄」のように、給与天引きでお金を貯めてくれる制度を使うのが一番いいでしょう。

ですが、会社によっては財形貯蓄制度がないところもありますし、iDeCoは手続きに1~2か月かかることが多いので、気軽に試すならまずはこの自動送金・振替サービスを活用してみてはどうでしょうか。その間にiDeCoの手続きを進めておくのもいいですね。

iDeCoなら貯金とは違い、以下の税制優遇が受けられます。それに加え、60歳まで原則引き出しができないので、老後資金を貯めるにはうってつけの制度です。

  1. 掛金が全額所得控除される
  2. 運用益が非課税で再投資される
  3. 受給時に退職所得控除または公的年金等控除の対象になる

また、給料を2つの口座に分けて入金してくれる会社もあるので、もしそれが可能なら給料は普段よく使うA銀行の口座へ、ただしそのうち毎月3万円は貯蓄用のB銀行の口座へ、という設定ができます。自分の勤務先で対応してもらえるのであれば、一考の余地ありです。

おわりに

貯金や節約は、ケチケチするというよりは工夫で何とかするもの。我慢して我慢してお金をひねり出すというよりは、使える金額を可視化したり、使うタイミングを決めたり、お金が貯まる仕組みをつくったりしてみましょう。意外とラクにお金が貯まることを実感できるかもしれませんよ。

参考資料

大塚 ちえ