総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」によると、二人以上世帯の貯蓄現在高の平均値は1791万円、中央値は1061万円、負債現在高の平均値は572万円です。

年間収入は634万円で、前年より5万円増えています。

今回は、貯蓄現在高が「200万円~300万円」と「1000~1200万円」の世帯の、ひと月の消費支出、つまり日頃の生活費にどの程度の差があるか比較していきます。

※消費支出・・・「いわゆる生活費のことであり,日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して実際に支払った金額」のこと。

「貯蓄200万円~300万円」と「貯蓄1000万~1200万円」の世帯数

では、貯蓄が「200万~300万円」と「1000万~1200万円」の世帯は、どれくらいいるのでしょうか。同調査結果の第8-30表から抜粋します。

以下は、貯蓄現在高階級における世帯数(抽出率調整済実数)です。

※ここでいう「世帯数分布(抽出率調整)」とは、「層ごとに抽出率が異なるので,抽出率の逆数に比例した調整係数と労働力調査による比推定比を集計世帯に乗じて得た世帯数を1万分比で表章したもの」となっています。

貯蓄現在高階級別の世帯数

  • 200万~300万円:33万4686世帯
  • 1000万~1200万円:38万1719世帯

総世帯数:634万9180世帯

貯蓄「200万~300万円」の世帯数と「1000万~1200万円」世帯数は同程度の割合ですね。世帯人員(人)についても、「200万~300万円」の世帯は3.12人、「1000万~1200万円」の世帯は2.94人と大差はないようです。

世帯主の年齢は、「200万~300万円」の世帯は53.3歳、「1000万~1200万円」世帯は59.2歳となっており、年齢差は6歳ほどあるようです。

ちなみに、同調査の第8-11表では、貯蓄現在高階級別の貯蓄額の平均は、貯蓄「200万~300万円世帯」は239万円、貯蓄「1000万~1200万円世帯」は1079万円となっています。次に年間収入についてみていきます。