「老後35年時代」に向けて今できることは?
22歳で入社し、65歳で定年を迎えるとして勤続年数は43年間。その後35年間とすると、いかに老後が長期に渡るかが分かります。
今回の70代の年金額を見ても、必要最低限の生活をするのに年金のみでは不十分です。老後に趣味や旅行を楽しみたい、子や孫にプレゼントをしたいと考えるなら、さらにお金は必要でしょう。これ以外にも、リフォームの必要性が出たり、介護や病気をしたりする可能性もあるのです。
先程のデータでは70代の貯蓄の二極化が分かりましたが、老後に不安を抱えないためにも、早いうちから老後資金の準備を始めるといいでしょう。老後資金に2000万円というのは大金ですから、時間を味方につけるのです。
老後資金のために貯蓄をするのも一つですし、最近ではつみたてNISAやiDeco(個人型確定拠出年金)などで用意をする方が増えているようです。お金を貯めるだけでなく、資産運用で「お金に働いてもらう」という方法もあるのですね。
資産を運用するとなると、不安を抱える方も多いです。仕事や育児に忙しいと、なかなか投資の勉強する時間もとれないですよね。それならば、まずは「お金のプロ」に不安なことやわからないことを聞いたり、わが家の資産プランを相談してみたりしてはいかがでしょうか。
早いうちから相談して、さまざまな方法を組み合わせて、老後資金を準備してくださいね。
参考資料
- 厚生労働省「高年齢者雇用安定法改正の概要~70歳までの就業機会確保~」
- 厚生労働省健康局 健康課「現在の健康づくりの取組と 今後の施策について」
- 厚生労働省「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 公益財団法人生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/令和元年度
宮野 茉莉子