年金だけでは不安?「老後の生活には、いくら必要か」

ここまで、シニア世代の年金受給額を見てきましたが、「年金収入だけで老後の生活はできるのだろうか?」と不安になった方もいるかもしれません。

ちなみに、公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(令和元年度)」によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える最低日常生活費は月額で平均22万1000円、「ゆとりある老後」の生活費は平均36万1000円という結果が出ています。

先ほどのシニア世代の年金受給額をみると、世帯によっては、年金収入のみで最低限の生活費をまかなうことが難しい可能性もありそうです。

「ゆとりある老後」のための上乗せ額の使い道に目を向けると、「旅行やレジャー(60.7%)」「趣味や教養(51.1%)」などが回答のトップに挙がっています。

やはり、老後は余暇を思う存分楽しむために、時間やお金を使いたい、という人が多いのかもしれません。生活に張り合いを持たせるためにも、こうした「お楽しみ」のための支出に備えた貯蓄も、ある程度準備しておきたいものですね。

「どう準備する?」足りない老後資金

年金だけでは不足する分については、自分で老後資金として準備していかなければなりません。老後資金の準備方法はいくつかありますが、今回は2つに絞って挙げていきたいと思います。