ハラスメント行為が横行する職場

メーカーで働く29歳のDさんが悩んでいるのは、職場でのハラスメント行為。「セクハラ、パワハラはもちろん、マタハラも横行している。人事部は気付いていても目をつぶっているし、フロアに貼ってあるハラスメント通報窓口は形骸化している」と嘆きます。

「セクハラを受けていた女性が人事部に訴えたところ、その女性のほうが退職してしまった。詳しい事情は知らないが、人事部からひどい扱いを受けたのだと人づてに聞いた。セクハラを受け流せる女性が偉い、受け流せない女性はまだまだ未熟者だというような風潮が社内にある」と続けるDさん。

「30歳を過ぎても結婚しないと『結婚は?』『知り合いの男性を紹介しようか?』と言われるし、結婚したらしたで『旦那はどんな男なんだ』『子どもは?』と詮索される。妊娠したことを会社に告げようものなら遠回しに退職を勧められるらしいし、産休を取るにも無駄に複雑な手続きが必要なのだとか。同僚女性はそれで会社を辞めてしまった」と話します。

ハラスメント行為が横行していると仕事がやりづらいものです。仕事の成果と直接関係ないことでストレスが溜まる職場なのであれば、離職する人が多くなっても仕方ありません。

おわりに

今回は、若手〜中堅社員が職場の人間関係で困っていることを紹介しましたが、職場では他人のことをとやかく言う前に仕事にしっかり集中してほしいもの。どんな立場であっても、余計なことを考えている人ほど周囲に置いていかれてしまうのではないでしょうか。

大塚 ちえ