社会人として働くうえで職場の人間関係が重要だと感じている人は少なくないと思います。退職理由の一つにもなりうる職場の人間関係、大人同士とはいえ良好な関係を保つのが難しいと感じる瞬間もあるのではないでしょうか。

今回は、職場の人間関係で困ったことを若手〜中堅社員である30歳前後の会社員に聞いてみました。

嫉妬がはびこる職場

「嫉妬が渦巻く職場で、何かと面倒ごとが多いから仕事に集中できない」と話すのは、有名IT企業で働く28歳のAさんです。

「自分の年齢だと、うちの会社ではちょうど差がついてくる頃。先に上にあがれた人を妬む声もよく聞くし、『なんであいつが?』『上司とデキてるんじゃない?』と言われたり…。自分も昇格の辞令が出た瞬間の同期たちの目が冷たかった」のだそう。

「『おめでとう』と口では言うものの、『どんな手を使ったんだよ』と真顔で聞いてくる同期もいた。そんなことを考える暇があったら仕事しろ、と言いたかった」と話します。時には同期同士でプロジェクトの取り合いになることもあるのだそう。これではなかなか仕事に集中できないでしょう。

陰口をたたかれる職場

「職場での陰口にもうウンザリ。早く辞めて転職しようと本気で考えている」と話すのは、不動産会社に勤務する32歳のBさんです。

「古い体質の会社で、『30歳を過ぎても結婚できないのは何かあるんじゃないか』と陰口を叩かれているのを知っている。『実はあの上司と不倫している』とあらぬ噂を立てられることもある」と言います。

「仕事一筋でやってきたから昇進できたのに、男性同期からは『取引先に色仕掛けでもしたんじゃないか』とか『営業で女がトップを取るときには何かある』と陰口を叩かれていると耳にしてしまった。本当に面倒だし、そんなことばかり考えているから負け犬なのでは、と思ってしまう」と嘆きます。

陰で悪く言ったり、よからぬ噂を立てて人の評判を落とそうとする人はどこにでもいるものです。また、そんなことは気にしなければいいのだ、と言ってくる人もいますが、本人にとってストレスになるのは無理もないことでしょう。

足の引っ張り合いに付き合わされる職場

「先輩同士、後輩同士の足の引っ張り合いに付き合わされてゲッソリしている」と話すのは、都市銀行勤務の30歳Cさんです。

「高学歴でプライドも高く、お互いの足の引っ張り合いに夢中で仕事をろくにしない。自分はちょうどハザマの年齢で、先輩同士のポスト争いや後輩たちの仕事の取り合いからもやや距離がある。でも、だからこそいろんな人から愚痴を聞かされる」と言います。

「わざと会議に必要な書類を添付せずにメールしたり、会議招集を送らなかったり、そういうつまらない足の引っ張り合いを見ているのは疲れる」とのこと。自分に直接関係がなくても、こうした不毛な様子は見ているだけでも辛いものがあるでしょう。

ハラスメント行為が横行する職場

メーカーで働く29歳のDさんが悩んでいるのは、職場でのハラスメント行為。「セクハラ、パワハラはもちろん、マタハラも横行している。人事部は気付いていても目をつぶっているし、フロアに貼ってあるハラスメント通報窓口は形骸化している」と嘆きます。

「セクハラを受けていた女性が人事部に訴えたところ、その女性のほうが退職してしまった。詳しい事情は知らないが、人事部からひどい扱いを受けたのだと人づてに聞いた。セクハラを受け流せる女性が偉い、受け流せない女性はまだまだ未熟者だというような風潮が社内にある」と続けるDさん。

「30歳を過ぎても結婚しないと『結婚は?』『知り合いの男性を紹介しようか?』と言われるし、結婚したらしたで『旦那はどんな男なんだ』『子どもは?』と詮索される。妊娠したことを会社に告げようものなら遠回しに退職を勧められるらしいし、産休を取るにも無駄に複雑な手続きが必要なのだとか。同僚女性はそれで会社を辞めてしまった」と話します。

ハラスメント行為が横行していると仕事がやりづらいものです。仕事の成果と直接関係ないことでストレスが溜まる職場なのであれば、離職する人が多くなっても仕方ありません。

おわりに

今回は、若手〜中堅社員が職場の人間関係で困っていることを紹介しましたが、職場では他人のことをとやかく言う前に仕事にしっかり集中してほしいもの。どんな立場であっても、余計なことを考えている人ほど周囲に置いていかれてしまうのではないでしょうか。

大塚 ちえ