毎月約5万円を「取り崩す」必要があるのか
冒頭でお話をした「老後2000万円問題」。本当に「2000万円」は必要なのでしょうか、根拠となった数字を深堀りしてみましょう。
高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上を想定)
◆毎月の収支◆
- 月々の実収入(主に年金):20万9198円
- 月々の実支出(主に食費):26万3718円
月々の赤字額=約5万4520円
「実支出:26万3718円」の内訳は以下の通りです。
- 食料: 6万4444円
- 住居: 1万3656円
- 水道・光熱 :1万9267円
- 家具・家事用品: 9405円
- 被服及び履物 :6497円
- 保健医療 :1万5512円
- 交通・通信 :2万7576円
- 教育:15円
- 教養娯楽 :2万5077円
- その他の消費支出:5万4028円
- 非消費支出 :2万8240円
定年退職後は生活費が少なくなる傾向はあるとはいえ、もう少しゆとりのある生活をしたいと感じた人も多いのではないでしょうか。
このように見ると、やはり老後資金2000万円は本当の意味で「最低限の金額」ということになるかもしれませんね。