世界的な新型コロナ感染再拡大で軟調

2021年7月21日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より159円84銭高の27,548円00銭でした。前日まで5日続落しており、6日ぶりの反発です。

ただ、5日間で1300円以上下落したのに対して戻し幅はわずかです。4連休を前に様子見となる投資家が多く、買いが続きませんでした。

先週は週末が連休となり営業日が3日間しかありませんでした。しかし、新型コロナウイルスの感染再拡大が世界的に広がっていることへの警戒から欧米の株式相場が下落。日本株も売られる展開となりました。

今週の動きはというと、なかなか方向感が定まらない展開になりそうです。というのも、日本株の先週の下落は、ダウ工業株30種平均が19日に急落した連れ安と言えますが、そのダウ平均は日本の株式市場が休場の22日、23日に続伸。

23日には終値が前日比238ドル高の35,061ドルと、過去最高値を更新し、心理的節目となる35,000ドルを初めて突破しました。23日にはS&P500種株価指数およびナスダック総合指数も最高値を更新しています。

欧州や米国ではデルタ株による感染拡大が顕著ですが、それにもかかわらず企業業績は好調で、米国では決算発表で市場予想を上回る結果を公表したり、今後の業績の見通しを上方修正したりする企業が相次いでいます。

米国の主要3指標が最高値を更新したことから、日本株も週初から戻す動きになることが期待されます。ただ、この流れがいつまで続くかという判断は難しいところです。