現役世代の視点で「年金」を考える

ここまでの統計資料から、公的年金「だけ」でゆとりある老後を送ることができる世帯は、ごくわずかであることが推測できます。

シニア世代のみなさんの中には、既に現役時代から預貯金や個人年金保険などを活用して、しっかり老後に備えていらした方も多いでしょう。若いころからのていねいな準備は、やがて老後の年金生活を支える大きなチカラとなります。

年金額は賃金や物価の変動率を元に毎年見直しが行われますので、将来自分たちが老後を迎える時期に同程度の金額が受け取れるとは限りません。

とはいえ、現役世代の私たちにとって、いまのシニア世代が、国民年金・厚生年金をどのくらい受け取っているかを知ることは、自分自身が老後を見据えたマネープランを考える上で大いに参考になりそうです。

つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)といった、少額からの投資を後押しする国の税制優遇制度の活用も視野に入れながら、コツコツと老後資金を準備するのもよいかもしれませんね。

家計管理、そして資産形成への意識は、ぜひ働き盛りの若い頃から習慣づけておきましょう。

お金の悩みや疑問は、世帯ごとに違います。現役世代のみなさんは、信頼できる「お金のプロ」のアドバイスを受けながら、老後を見据えたマネープランを立てていかれることをお勧めします。

参考資料