コロナ禍で迎えた2度目の夏。お住まいの地域によっては、今年もお盆の帰省を自粛せざるを得ない方がいらっしゃるでしょう。

とりわけシルバー世代の親御さんを遠距離で見守る皆さんの中にとっては、またしても歯がゆいお盆休みとなる可能性がありますね。

親というものは、子どもに心配かけまいと、しばしばイイ格好をしたがるものです。電話口では元気なそぶりやお金に困っていないフリをしていることもあるかもしれません。

親に年金額や貯金額を訊いたところ、「教える必要はない。子どもの世話にはならん」と一蹴された、といった話を筆者は耳にしたことがあります。

高齢化、そして核家族化が進む今。急に介護が必要となった時などのことを考えると、親世代が「どの程度の」年金を受け取っていそうかだけでも把握しておきたいものですね。

老後に受け取る年金には、現役時代の収入や働き方、また、年金加入期間などが反映されるため、実際の受給額には個人差が出ます。

そこで今回は、公的年金の受給額を、男女別に比較しながら見ていきます。いくらくらいの金額を、どの程度の人数が受け取っているか、グラフを見ながらイメージしていきましょう。

厚生労働省年金局の「令和元年(2019年)度 厚生年金・国民年金事業の概況」をもとに、「いまのシニア世代」の年金事情を整理します。

国民年金「いまのシニア世代」は、ひと月どの程度もらってる?

まずは、自営業・フリーランス(第1号被保険者)や専業主婦など(第3号被保険者)は、老後に「老齢基礎年金」を受け取ります。その年金額を見ていきます。

国民年金平均年金月額

全体…5万5946円
男性…5万8866円、女性…5万3699円

では、国民年金の受給額分布のイメージを、グラフからつかんでいきましょう。

国民年金【男女別】年金受給額分布

国民年金【男性】年金月額階級別老齢年金受給権者数

1万円未満…1万2693人、1万円以上~2万円未満…6万803人
2万円以上~3万円未満…22万1983人、3万円以上~4万円未満…70万6206人
4万円以上~5万円未満…134万5582人、5万円以上~6万円未満…312万4529人
6万円以上~7万円未満…849万4551人、7万円以上…38万1323人

国民年金【女性】年金月額階級別老齢年金受給権者数

~1万円未満…6万6247人、1万円以上~2万円未満…24万4695人
2万円以上~3万円未満…74万63人、3万円以上~4万円未満…226万4161人
4万円以上~5万円未満…336万406人、5万円以上~6万円未満…454万1337人
6万円以上~7万円未満…598万7227人、7万円以上…144万306人

国民年金の受給額には男女差はほとんどありませんね。次では厚生年金についても見ていきます。