「資産の寿命」をのばす発想を

前述の統計をみると、65歳以上・無職世帯の貯蓄額は、平均値2324万円・中央値1555万円でした。また、貯蓄額分布からは、「持つ世帯」と「持たざる世帯」の二極化が見られます。

老後に受け取る年金は、現役時代の働き方や収入を反映して実際の受給額が変わります。また、ライフスタイルや健康状態などの影響をうけ、老後の生活に必要となるお金もひとそれぞれです。

住宅ローンや子どもの教育費と異なり、「老後資金」はどのくらい、いつ頃までに準備すればよいかが分かりにくいといえます。

いわゆる「人生100年時代」に老後を迎える可能性がある私たち。健康寿命、そして資産の寿命を伸ばすための努力が求められているのかもしれません。

健康も貯蓄も、日頃の心がけの積み重ねがあってこそ、成果を実感することができるものです。

お持ちの資産を、預貯金・保険商品、そして資産運用にバランス良く振り分けることは、お金を守りながら育てていくために必要な視点といえます。

資産運用は期間を長くとればとるほど、リスクが軽減しリターンが安定してきますので、早めのスタートがカギを握ると行ってよいでしょう。

「家計管理や貯蓄ペースの悩みを解決したい」「老後の年金生活に余裕を持たせたい」そんな不安や課題は、ぜひ「お金のプロフェッショナル」のチカラを借りて解決していきましょう。

経験豊かなプロのアドバイスを生かしながら、無理なく・しっかりと、ゆとりの老後に向けたお金の準備を進めて行きたいものですね。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、ゆうちょ銀行,郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構,銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金,生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式,債券,投資信託,金銭信託等の有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価,債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と,社内預金,勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

参考資料