新規で住宅購入を検討されている方からのご相談で一番多いのが、「いくらくらいの物件なら購入しても大丈夫?」というものです。

そろそろマイホームを購入したいけれど、「いくらくらいローンが組めるのだろう?いくらなら無理なく返済できるのだろう?」と心配している方は多いのではないでしょうか。

国土交通省「令和元年度 住宅市場動向調査報告書」によると、分譲マンション、分譲戸建住宅の購入者の年齢については、「30歳代」がそれぞれ51.7%、51.3%と最も多い割合となっています。

また、国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」では、30歳~34歳の平均給与は410万円、35歳~39歳の平均給与が445万円と、30代の平均年収は400万円台となっています。

今回は、年収400万円世帯にスポットをあてて「住宅ローンはいくら組めるのか」「安心して返済できる金額はいくらか」についてみていきます。

年収400万円、住宅ローンはいくら組めるのか

住宅を購入する際、多くの方が住宅ローンを組むかと思いますが、年収400万円の方はいくらくらい住宅ローンが組めるのでしょうか。

金融機関で住宅ローンを組む際は、まず借入審査が実施されます。

主な審査項目は、「健康状態」「年齢や勤続年数」「物件の担保評価」「返済負担率」「個人信用情報」などです。

この中の「返済負担率」とは、年収に占める年間返済額の割合のことで、この割合が高くなると、住宅ローンの返済が滞る可能性が高いと判断されてしまい、住宅ローンが組めないこともあります。