最近は資産形成する人が増えています。その点では「10年前とは大きく変わった」と感じています。
その背景には、2014のNISA(少額投資非課税制度)導入、2017年のiDeCo(個人型確定拠出年金)の拡充、2018年のつみたてNISAの導入といった一連の資産形成に向けた制度の整備が挙げられます。
この流れの中で、2019年には「老後2000万円問題」が持ち上がり、老後の資産形成に関する知識を得るチャンスがありました。
加えて、2020年はコロナ禍による収入減など、お金のことを考え、向き合う時間が増え、お金の大切さを実感したこともあるでしょう。
つまり、「制度があり、知識がつき、実感を得た」という一連のプロセスが期せずして繋がったことが、若い人たちの資産形成の流れを作りだしているのではないでしょうか。
皆さんのなかにも資産形成を始めたという方がいらっしゃるはずです。そこで今回は資産形成を始めた共働き世帯を対象に「資産形成とこの先どうやって向き合っていったらいいか」を整理していきたいと思います。
お金をとりまく理想と現実、その解決策
まずは資産形成のための家計管理について考えてみたいと思います。皆さんの家庭では家計管理は上手くいっていますか。
昔から家計管理には家計簿をつけることが大切だといわれてきました。私も30代の頃には妻に家計簿をつけるべきだといいましたし、40代で米国勤務をしているときは私が家計簿をつけていました。
ただ、家計簿をつけるのは面倒なものです。放っておくとレシートがたまってしまいますし、毎月数字がきれいに合わないのでイライラします。これって本当に効果があるでしょうか?