ウェブ会議が多すぎる

同レポートでは、労働時間増加の原因の1つとして、ウェブ会議があげられています。

オフィスでは立ち話程度で済んだ相談をウェブ会議で行うことが多くなったと分析。また、オフィスの会議室と異なり、ウェブ会議は簡単に延長できることも影響を与えているとのこと。これらの原因により、スケジュールがウェブ会議で埋まり、長時間労働につながっているとしています。

このレポートの分析を、どう感じますか? たしかに「ウェブ会議は多いなぁ」という実感はありますよね。しかし個人的感想としては、テレワークに前向きな先進的な企業でさえ、「そうなのかぁ」とちょっと愕然としました。

よく考えてみると本末転倒な気がします。そもそも、“オフィスでは立ち話程度で済んだ相談をウェブ会議で行うことが多くなった"というのがオカシイ。

日本の会議は、そもそも立ち話や雑談並みということなのでしょうか。やはり日本の会議自体が、変なのかもしれませんね。たとえば日本の会議の特徴としてよく言われる「参加人数が多すぎる」「一言も発しない人たち」「5分で終わる内容を60分で」などなど、海外ではあまりないことだと思います。

日本人は根本的に会議好きなのかとも思いつつ、その一方、筆者が思い出すのは少し前の人気ドラマの名ゼリフです。「事件は会議室で起きてるんじゃない」・・・懐かしいですね。これが喝采を浴びたのは、一方で日本人は“会議なんてクダラナイ"とも思っているからなのかもしれません。とても不思議です。