50代世帯の「貯蓄額分布」
さきほどの「平均」や「中央値」からは、どの程度の割合の人が「いくらくらい」貯蓄を持っているかを知ることはできません。
そこで、同資料より、貯蓄額の分布を見ていきましょう。50代の「二人以上世帯」と「単身世帯」の貯蓄額別保有者割合は下記のとおりです。
50歳代・二人以上世帯
- 金融資産非保有者:13.3%
- 200万円未満:11.7%
- 200~400万円未満:8.1%
- 400~700万円未満:11.7%
- 700~1500万円未満:20.9%
- 1500~3000万円未満:16.5%
- 3000万円以上:13.8%
- 無回答:3.9%
50歳代・単身世帯
- 金融資産非保有:41.0%
- 200万円未満:15.2%
- 200~400万円未満:6.8%
- 400~700万円未満:8.1%
- 700~1500万円未満:10.9%
- 1500~3000万円未満:7.3%
- 3000万円以上:7.6%
- 無回答:3.0%
二人以上世帯では「3000万円以上」と「金融資産非保有」世帯の割合がほぼ同じです。「貯蓄のある世帯」と「貯蓄のない世帯」の格差が非常に大きいようです。
一方、単身世帯を見ると、「貯蓄額200万円未満」世帯が全体の56.2%。つまり半数以上を占めていることが分かります。
ここまでは、50代世帯の貯蓄事情を眺めてきました。次では「老後のお金」について考えていきます。