老後の備えはどれぐらい必要か

おおよそ自分の年金受給額の見込額が分かったところで、老後の備えはどれぐらい必要なのか見ていきましょう。

公益財団法人生命保険文化センターによると、夫婦二人で老後最低日常生活費は月額で平均22.1万円となっています。

仮に、会社員の夫が定年まで働き、妻が専業主婦だった場合であれば、先程の平均年金月額に基づき計算をすると、夫婦で月21万8469円程の年金が貰えるので、ほとんどの生活費は年金収入で賄えることになります。

ただ、仮にゆとりある老後生活を送りたい場合は、同資料に基づくと夫婦で月額平均36.1万円必要になってしまうので、月々生活費が14万円程不足してしまいます。

さらに介護費用についてもみていきましょう。LIFULL介護のデータによると、平均の入居期間である5年間で計算した場合、サービス付高齢者向け住宅で約1000万円、有料老人ホームで約1900万円かかる計算になります。

また、国民年金しか受給できない第1号被保険者の場合は、年金受給額が少ない分さらに老後不足金額が大きくなってしまいますので注意が必要です。

是非ご自身の年金見込み額と、老後の生活費を照らし合わせて、老後の備えに必要な老後金額をはじき出して、今から準備していただければと思います。