科学技術・学術政策研究所は2021年6月29日、「修士課程(6 年制学科を含む)在籍者を起点とした追跡調査」の結果を公表しました。調査によると、返済義務のある奨学金・借入金があるのは大学院生のうち全体の3分の1以上で、このうち 300 万円以上が半数近くを占めていることがわかりました。

そこで今回はこの調査内容を詳しくみていきます。そのうえで、学生を支援する制度についても合わせて解説していきます。

借入金「理系」が多い結果に

調査は、2020年度に修士課程を終了(卒業)または予定の大学院生12万5418人が対象、有効回答数は1万6311名となりました。

それによると、返済義務のある奨学金・借入金について、「借入金有」と回答した者は 35.9%で、借入金額は 「300 万円以上」が 16.5%で最も高くなりました。

大学院生「3割以上」が借金

【出典】 科学技術・学術政策研究所「修士課程(6 年制学科を含む)在籍者を起点とした追跡調査 」(令和3年6月29日)

人文、社会などの文系より、理系で借入金額が300万円以上の回答者が顕著に高い結果となりました。

それでは、授業料の減免措置を受けている人はどれぐらいいるのでしょうか。