院生を支援する環境整備が急務

今回は、大学院生の学費事情について、調査結果をもとに解説してきました。

今回の調査結果について、ネット上の意見もみてみましょう。

・学費の捻出のために、バイトに勤しんで研究が疎かになるのは本末転倒だ
・海外に進学したきり、戻ってこない優秀な学生が多い印象がある
・優秀な学生は、国家の宝。国が生活費を出しても良いくらいに思う

修学期間が長ければ長いほど、学費は膨れ上がります。今後の日本を背負う優秀な学生が経済的な理由で進学を断念せざるを得ない状況は、本人はもちろん国にとっても大きな損失と言えるのではないでしょうか。学生が安心して学べる環境をどう整備するか、考えていく必要がありそうです。

調査概要

調査対象者:令和2年度(2020年度)に修士課程(6年制学科を含む)を修了(卒業)または修了(卒業)予定の者。

調査方法:対象者個人の連絡先を把握できていない為、大学経由で、対象者に回答用のWebシステム(URL)をメール等にて知らせた。対象者はWebシステムから回答。

調査期間:2020年11月16日~2020年12月28日

調査内容:経済支援状況、満足度、インターンシップの状況、進路状況、博士課程に進学しない理由、在籍者の視点から博士課程への進学率を向上させるための政策等

回収状況:対象者数 12万5418名(学校基本調査)
回答数:1万6311名、有効回答数1万6311名 (回答率:13.0%、有効回答率:13.0%)

参考資料

齊藤 慧