また、大学卒の総合職がいちばん多く退職金額を受けとっていますが、1000万円の大台にのるのは、大学卒でも勤続年数が25年以上、高校卒になると勤続年数は30年以上かかりそうです。
1000万円以上の、まとまった退職金を受け取るには、相当の勤続年数が必要だということがわかりますね。
退職金がもらえない場合もある
前述した退職金の平均額は、あくまでも「退職金がもらえる場合」の話です。
退職金制度を設けるかどうかは、各企業の裁量に任されます。つまり、退職金制度そのものがない会社もあるということです。
セカンドライフを計画するうえで、退職金支給の有無は重要になってきます。ご自身の勤務先の規定など、早めに確認しておきましょう。
退職金がもらえない場合や少ない場合は、老後のライフスタイル、預貯金の状況等など総合的に勘案して、自分で「退職金に代わるもの」を準備する必要があるかもしれません。
欧米では、老後の資産形成に向け、若年から資産運用に取り組む方が少なくありません。若いうちから資産運用を始めることでリスクを減らし、安定的に運用することが可能になります。30年、40年と積み立てて運用されたお金は、退職金額以上の成果を上げることもあります。
備えがあれば、万が一の事態にも備えることができますし、ある程度のお金を準備しておけば、将来に役立つこともあるでしょう。自分自身でおこなう資産形成は、退職金の有無にかかわらず、ぜひご検討いただくことをおすすめします。