「いま勤めている会社に退職金制度はあるのか」
「退職金はいくらもらえるのか」
会社勤めをされている方であれば、一度はご自身の退職金について調べたことがある方も多いと思います。退職金は人生において、非常に大切なお金といえるでしょう。
私が証券会社に入社したてのころは、退職金は「定年でもらうお金」というイメージでしたが、時代は変わりました。転職が当たり前となった昨今では、30代や40代で受け取る方も珍しくないようです。
本日は、ファイナンシャルアドバイザーとして、お金の相談業務に20年間従事してきた私から、会社員はいくら退職金を受け取れるのかについてお話しします。
【学歴・職種・勤続年数別】会社員の平均退職金額はいくらか
それでは、日本経済団体連合会が2年ごとに実施している「退職金・年金に関する実態調査結果(2018年9月度)」から、まずは学歴別、職種別の標準者退職金(※)をみていきましょう。(※標準者退職金・・・学校卒業後直ちに入社し、その後標準的に昇進・昇格した者を対象に算出)
大学卒(総合職):2255万8000円
高校卒(総合職):2037万7000円
高校卒(生産・現業):1817万2000円
※退職金額は、退職金一時金のみ、退職一時金と年金併用、退職年金のみの場合の額を合算し、単純平均したもの
学歴に差はあるものの、総合職の退職金はいずれも2000万円を超えています。
また、高校卒の生産・現業労働者においても、2000万円に届いてはいませんが、それに近い退職金を受け取っていることが分かります。
次に、同調査より勤続年数別の退職金額について確認していきましょう。