老後資金「貯金」だけでは難しい
老後、お金に困らないために今から出来ることは「資産運用」を取り入れることです。
日本銀行調査統計局の「資金循環の日米比較」によると、アメリカは金融資産の半分を株や投資信託等の投資性商品で運用していますが、日本は金融資産の半分以上を現金・預金で保有しています。
また、金融庁の資料「人生100年時代における資産形成」によると、1998年からの20年間でアメリカの家計金融資産増加率は2.7倍(9558兆円)、日本は1.4倍(1830兆円)という結果になっています。
現時点で日本の金利水準はかなり低く抑えられていますし、安全性を好むためか、現金・預金でお金を保有する割合が多く、米国と比較しても資産の伸び率が低いことがわかります。
米国の資産増加率が高いのは、保有資産を投資性商品にしているからに他なりません。もはや金利を頼みにして資産を増やす時代ではありませんから、貯金だけでなく、運用系の金融商品にもお金を投じて老後に備えることも検討すべきでしょう。
近年、運用未経験の方でも資産運用を始めやすくするため、イデコやニーサといった税制優遇制度が整えられています。今が運用を始めるチャンスだと捉え、老後のために資産運用の検討をはじめてみるとよいかもしれませんね。