「ゆとりの暮らし」には、いくら必要?
リタイヤ後の生活は、自由な時間がたくさんあります。忙しかった現役世代に諦めていた趣味や、家族や友人と過ごす時間のためのお金も、ある程度は確保しておきたいところです。
ちなみに、生命保険文化センターの意識調査によると、老後ゆとりある生活を送るためには毎月約36万1000円が必要とである、との調査結果が出ています。
これを先ほどの計算式にあてはめると、約5400万円ほどまで膨れ上がります。
健康状態やライフスタイルは個人差がありますので、老後にいくら必要だ、とは一概に言い切ることはできません。
まずは、今の時点での貯蓄・負債、そして、年金生活がスタートするまでの収入・支出を書き出してみることで、「いくらくらい貯める必要がありそうか」が見えてくるかもしれません。
老後まであと数年、解決策は?
老後の生活に必要となるお金について、ざっと確認してみました。
ここでいったん、冒頭で触れた「50代の貯蓄事情」を振り返りましょう。平均で2000万円のラインに届かないどころか、中央値はその半分以下となっています。
「じゃあ、老後までにどうすればいいの?」
と、多くの方がお考えになるでしょう。
そこで一つ、視野に入れていただきたいのが「資産運用」の検討です。
低金利が続く今、銀行などの預貯金で資産を持ち続けても、受け取る利息はほんのわずか。お金を「増やす」ことには繋がりにくいのです。
お持ちの資産の中に、預貯金の他に、資産運用を上手に取り入れていくことは、効率的にお金を増やすための第一歩といえます。
運用は長ければ長いほど、リスクの軽減とリターンの安定に繋がります。利息が利息をうむ「複利の効果」で、資産を雪だるま式に増やしていくことが期待できるのです。