以下は、上記の平均月額をもとに夫婦で受給する年金額のイメージを示したものです。
ケース1. サラリーマンの夫と専業主婦
夫の厚生年金164,770円・妻の国民年金53,699円の合計で218,469円
ケース2. 共働き夫婦
夫の厚生年金164,770円・妻の厚生年金103,159円の合計で267,929円
ケース3. 自営業の夫とその妻
夫の国民年金58,866円・妻の国民年金53,699円の合計で112,565円
自営業やフリーランスだと、夫婦合わせても年金の平均月額は約11万円ほどです。自営業はサラリーマンのような定年がないとはいえ、年金を補う分をしっかり準備しておく必要があるでしょう。
なお、受給額は個人差がありますので詳細については日本年金機構のねんきんネット等でご確認ください。
おわりに
50代と60代の収入の落差は、想像以上に大きいと感じたかもしれません。定年後の収入は否応なしに少なくなりますから、そのタイミングでいかに支出もダウンサイジングできるかが、老後の生活の重要なポイントになるといえるでしょう。
60歳からの大幅な収入減にも対応するためにも、現役の頃から少しずつ家計の見直しをしていくことが、落差を乗り切るコツなのではないでしょうか。
参考資料
- 家計調査報告 [家計収支編] 2020年(令和2年)(総務省統計局)
- 令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況(厚生労働省)
- 令和3年度の年金額改定について(厚生労働省)
- ねんきんネット(日本年金機構)
中野 令子