PDCAはもう時代遅れ
最後は関連キーワードの紹介です。VUCA時代の思考法として注目されるのが「OODA(ウーダ)ループ」です。
OODAループは「観察(Observe)」「情勢への適応(Orient)」「意思決定(Decide)」「行動(Act)」をループさせる思考法です。予測不可能な時代には、よりスピーディな思考法が必要になるということです。
対比される従来概念は、日本人が大好きな「PDCAサイクル」。これからは、悠長に「PDCAサイクル」なんて回していたら、置いてきぼりになるということかもしれません。
DXと関連して「アジャイル」という言葉も、よく聞きますよね。システム開発の用語ですが、これも、より素早く、機動性ある開発を目指すということ。
対比される従来概念は「ウォーターフォール」。これは日本のITゼネコンのお家芸で、「滝(Waterfall)のように落下するが如く開発が進む」という意味です。巨大プロジェクトで進行し、途中で仕様変更等はムズカシイということになります。
きわめて文系的なザックリ説明ですが、要は、すべてが、より機動性のある、スピーディなカタチを求めていることだと思います。そして、その背景には予測不可能なVUCAの時代があるということです。
「なんか、説明がザツすぎるなぁ」と感じるあなたは、スピードが必要なVUCAの時代には向いていないのかもしれませんね。完全な開き直りですが(笑)。
予測不可能な時代の到来。自分にも「人に聞くなよ、まず自分で考えろ」と言い聞かせている今日この頃です。
参考資料
- 人材競争力強化のための9つの提言(案)~日本企業の経営競争力強化に向けて~(2019年3月、経済産業省)
榎本 洋