環境重視企業の株を買うと環境は改善するのか? ESG投資と”美しい心”

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ESG投資が人気なようですが、 ESG投資が必ずしも環境等に良い結果をもたらすとは限らない、と筆者(塚崎公義)は考えています。

ESG投資が人気

ESG投資とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス=企業統治)の3つの観点から投資先企業等を選ぶ投資のことですが、広すぎて論点が絞れないので、本稿では環境について論じることにしましょう。

環境は重要ですから、企業が環境を重視してくれれば素晴らしい、と筆者は考えていますが、もともと企業は金儲けの道具ですから、環境に優しくするインセンティブは持っていないはずです。

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政府が環境規制を行なって公害企業に罰則を課せば最低限の環境は守れるのでしょうが、それ以上に企業に環境を重視してもらうためにはどうすれば良いのでしょうか。

おそらく、その答えとして「人々が環境重視企業の株を買えば、企業は環境重視企業になろうと努力するはずだ」ということで ESG投資が流行るようになったのだと筆者は理解しています。

ちなみに、筆者は詳しくありませんが、太陽光発電は環境に優しく、石炭火力発電は環境に優しくない、と言われているようですから、本稿では仮に環境に優しい企業を「太陽光企業」、環境に優しくない企業を「石炭企業」と呼ぶことにしましょう。

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執筆者
塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。【近著】なんだ、そうなのか! 経済入門』『老後破産しないためのお金の教科書』『経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体』『一番わかりやすい日本経済入門』『日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由【雑誌寄稿等】Facebook、NewsPicks、アメブロ等にて適宜ご紹介