企業の退職金と比べると?

「退職金が2000万円」というと「多く受け取れる」イメージがあると思いますが、相対的にはどうなのでしょうか?

厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況 退職給付(一時金・年金)の支給実態」内「第23表 退職者1人平均退職給付額(勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)」をもとに、企業の退職金を見てみました。

「大学・大学院卒」の一人平均退職給付額が「定年」の場合で「1983万円」でした。

企業の場合、会社都合の場合は「2156万円」、早期優遇(早期退職)の場合は「2326万円」と、公務員の場合よりも高くなるケースもありますが、いずれもいわゆるリストラが関連するので、手放しでは喜びにくいでしょう。

これらを踏まえて考えると、定年を迎えれば地方・国家共に2000万円以上受け取れる公務員の方が、企業よりも退職金は充実しているといえそうです。

では、企業と比べて多くの退職手当が受け取れる公務員は、退職金でその後、悠々自適な生活を送ることが出来るのでしょうか?このあと検証していきましょう。

公務員は退職金さえあれば老後安泰なのか?

退職手当を受け取った後の老後の生活において、果たして退職手当で充分なのかを計算してみます。

皆さんは、2019年に話題となった「老後2000万円問題」をご存知でしょうか?

この問題をもとに、老後お金が足りるのか考えていきたいと思います。