出産・子育てがしやすい環境を
ここまで、妊娠届出数が過去最小だった事実をもとに、決して楽観視できない日本の現状について解説してきました。
こうした状況下では、多くのカップルが結婚して子供を持ちたいと思っても、子どもは将来の負担を、親世代は経済的な負担を負うことを不安に思い、妊娠・出産に対し二の足を踏んでしまうのも仕方がないことなのかもしれません。
現状よりも多くの高齢者を、未来の子どもたちが支えなければならず、その負担が子ども、その親にまで重くのしかかっています。
誰もが安心して出産・子育てができる環境を作るためにどうするか、私たち全員が真摯に考えていく必要があります。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度の妊娠届出数の状況について」
- 内閣府「児童手当制度のご案内」
- 内閣府「子ども・子育て支援法及び児童手当法の一部を改正する法律案の概要」
- 財務省「2025年、高齢者1人を現役世代何人で支える?」
- 財務省「日本の財政関係資料」
齊藤 慧