コロナ禍で転職できないという不安

コロナ禍と転職に関するデータを見てきましたが、やはり“コロナ禍での転職"に不安を感じる人も多数います。「いまは時期が悪いな」と思っている方も実は多い。

これは第一義的には的を得ていて、まず挙げられるのが求人数の減少です。ここ数年の求人数は2015年から増加トレンドが続き、2019年11月がピークでした。しかし、一度目の緊急事態宣言が出た昨年4月より大きく減少し、8月は2017年1月以降、最も少ない値となりました。これは前述の転職率の低下とも連動していると考えられます。

このような状況下で、どのような人が転職に成功しているのでしょうか。やはり、現在の企業の中途採用ニーズは、即戦力を求めていると思います。業界・職種ともに完全な未経験採用というのは減少傾向なのが現実ではないでしょうか。

ここでいう、即戦力・経験者という定義が、実は微妙なところですよね。ただ、あまり“狭義"に考えすぎないことが大切な気もします。たとえば、メーカーの法人営業から、IT業界の法人営業に転職する場合を考えた場合、商材は異なっても、法人営業というスキームは共通しています。

個人的には、上記のようなケースは転職先に魅力を感じるならば、どんどんチャレンジすべきだと考えます。自分のいままでの仕事を棚卸して、どのような課題を解決してきたか、そのプロセス等をしっかりアピールできれば、成功する可能性はかなり高いと思います。