老後の資産は自分自身で築くしかない
1000万円の退職金を得るためには、25~30年間働くことが、ひとつの目安であることがわかりました。
2000万円を目指すなら35年以上は働き続ける必要が出てきますが、あくまで標準のペースから算出しているので、昇格が進まなかった場合、転職したりした場合は、期待した退職金は得られない可能性もあります。
とはいえ、キャリアアップのために転職が当たり前になった時代、勤続年数や退職金額にとらわれて、転職を断念することがはたして幸福につながるか、大いに疑問が残ります。
退職金や年金などに頼らず、自分自身で資産を形成していけば、こうした発想を持つこともなくキャリアの方向転換が可能です。
資産形成と言われても、金融に詳しくない方にとってはかなりハードルが高いもの。まずは専門家のアドバイスを受けてみたり、無料のセミナーに参加したりして、投資への一歩を踏み出してみることをおすすめします。
参考資料
- 日本経済団体連合会「退職金・年金に関する実態調査結果」(2018年9月度)
- 金融審議会市場ワーキング・グループ「高齢社会における資産形成・管理」
- 厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」(2018年)
齊藤 慧