退職金1000万円には勤続25~30年が必要

ここからは、退職金額を勤続年数別に見ていきましょう。勤続年数が何年あれば、退職金が1000万円の大台にのるでしょうか。

【総合職】勤続年数別の退職金〈大学卒〉

  • 1年:24万9000円
  • 3年:65万8000円
  • 5年:126万7000円
  • 10年:307万9000円
  • 15年:488万円
  • 20年:809万4000円
  • 25年:1181万7000円
  • 30年:1629万8000円
  • 33年:1959万9000円
  • 35年:2038万1000円
  • 38年:2255万8000円

【総合職】勤続年数別の退職金〈高校卒〉

  • 1年:19万1000円
  • 3年:44万5000円
  • 5年:78万6000円
  • 10年:191万7000円
  • 15年:358万2000円
  • 20年:578万7000円
  • 25年:895万1000円
  • 30年:1222万円
  • 33年:1561万9000円
  • 35年:1781万8000円
  • 38年:1850万9000円
  • 42年:2037万7000円

【生産・現業】勤続年数別の退職金〈高校卒〉

  • 1年:18万5000円
  • 3年:50万円
  • 5年:88万6000円
  • 10年:212万円
  • 15年:390万2000円
  • 20年:623万8000円
  • 25年:896万3000円
  • 30年:1208万6000円
  • 33年:1518万2000円
  • 35年:1613万9000円
  • 38年:1645万4000円
  • 42年:1817万2000円 

まず、総合職の勤続年数ごとに退職金をチェックしてみましょう。大学卒の場合は勤続25年で1000万円に達しますが、高校卒の場合は勤続30年でたどり着くことができます。

生産・現業職も同じく勤続30年で1000万円の大台に乗っています。

退職金1000万円にたどりつくには、大学卒か高校卒かで、5年の差があることがわかります。

また、「老後は年金だけで生活しようとすると2000万円不足する」という、いわゆる「老後2000万円問題」の観点から見てみると、その「2000万円」に早くたどり着くのは大学卒。学歴の重要性を如実に表す結果です。

当たり前のことかもしれませんが、勤続年数が増えると退職金は増える傾向にあります。よって退職金額を決める要因のひとつは、勤続年数といえるでしょう。

現年収を上げるために転職したいと考えている人は、勤続年数が退職金額に影響するという視点も念頭においておくといいですね。