「人生100年時代」と言われる昨今ですが、皆さんは何歳まで働こうと考えているでしょうか?

最近では、「FIREムーブメント(Financial Independence, Retire Early)」という言葉が登場してきているように、標準的な引退年齢よりも早期に仕事を引退し、自分の好きなことをして生活したいと考える人が増えています。

悠々自適なリタイア生活は多くの人にとっての夢ですが、そのカギを握るのは「引退後の生活資金」であると言っても過言ではありません。

なかでも退職金は、老後生活を考える上で大事な要素のひとつで、受け取れる金額によっては将来の資金計画が大きく変わってくる可能性もあります。

そこで本日は、大手金融機関で10年以上勤めた経験のある私から、最近の退職金事情についてはお話していきたいと思います。

退職金と勤続年数の関係

はじめに、会社員の退職金と勤続年数の関係性はどのようになっているのでしょうか。

日本経済団体連合会「2018年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」から「標準者退職金(※)」を学歴別に確認していきましょう。

※「標準者退職金」は学校卒業後すぐに入社し、その後標準的に昇進・昇格した者を対象に算出したものです。

標準者退職金(学歴・勤続年数別)

〈大学卒 総合職〉

  • 1年:24万9000円
  • 3年:65万8000円
  • 5年:126万7000円
  • 10年:307万9000円
  • 15年:488万円
  • 20年:809万4000円
  • 25年:1181万7000円
  • 30年:1629万8000円
  • 33年:1959万9000円
  • 35年:2038万1,000円
  • 38年:2255万8000円