老後の「貯金格差」はこうして埋める

2019年に話題となった「老後2000万円問題」や、年金支給額の引き下げといった、老後資金に関するトピック。それらはしばしば私たち現役世代の老後不安をかきたてます。

今回の統計を見る限り、貯蓄だけで老後を乗り切ることができそうな世帯は、ほんの一握りであるといえそうです。そこで、老後資金の問題を解決する方法について考えていきます。

いくつかの選択肢がある中で、今回、ファイナンシャル・アドバイザーの私が提案したいのは「資産運用」です。

「資産運用」という響きから、株式投資や不動産投資などを連想なさる方は多いかもしれませんね。さらに、「投資はリスクがある」というマイナスイメージを持たれる方がいらっしゃるのは自然なことでしょう。

とはいえ、明確な目標を持ち、目的に合った金融商品を選んで資産運用を行うことは、老後資金の不安を払拭できる効率的な方法の一つであると筆者は考えます。

ただ、「一朝一夕で大きな資産を作ることは、ほぼ難しい」という点は確かでしょう。そのために、長い期間をかけてコツコツと運用していく「根気」が大切になるといえそうです。

資産運用の3つのポイントは「長期・積立・複利」ともいいます。

ご自身の現在の年齢から、「定期的な収入がなくなるまで」の期間を資産運用期間と捉えたとします。資産運用のスタートが早いほど、長期で運用することができ、効率的に老後のお金の準備を進めていくことにつながります。