さいごに
今回触れた「老後の貯蓄格差」の背景には、世帯ごとの事情があることは言うまでもありません。現役時代の収入や年金受給額、家族構成、健康状態…。ライフスタイルや貯蓄の進捗状況を大きく左右する、さまざまな要因があります。
とはいえ、現役時代からの貯蓄習慣やマネーリテラシーが、少なからず関係しているであろうことは、確かであるといえそうです。
「人生100年時代」の足音が聞こえる今。元気で長生きできたら幸せです。その一方で、長生きすれば、それだけお金がかかることも事実といえるでしょう。
60代・70代の早い段階で預貯金の切り崩しを始めた結果、「老後破綻」にまっしぐら…という状況は避けたいものです。
長寿時代を見据えたお金の準備は、できるだけ早くスタートされることがおすすめ。
資産運用は、運用期間が長ければ長いほどリスクが軽減し、リターンが安定してきます。利子が利子を生む「複利のメリット」の恩恵を受けながら、お金を育てていくことに繋がるのです。
ご自身とご家族のライフプランに合った資産運用は、お金のプロと二人三脚でスタートされると、より心強い結果になるかもしれません。
マネーセミナーや無料相談などを活用され、「お金」に関する不安や疑問点を解消するきっかけをつかんでいかれることをおすすめします。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年(2020年)調査結果」
- 谷口裕梨(LIMO)「70歳以上世帯の貯蓄額はいくら?老老格差が生じる現状とは」