一般的に「定年」といわれるのが65歳です。

最近は「定年延長」や「シニア雇用」といった言葉も一般化しており、定年以降も働き続けるシニアが増えています。

65歳を過ぎても働き続ける理由は人それぞれで、「働くのが好き」「社会との繋がりが欲しい」などがありますが、特に多いのは「働き続けないと生活費が足りない」や「経済的にゆとりある生活を送りたい」など金銭面の理由です。

「経済的にゆとりのある生活」とは、どういう生活なのでしょうか。「ゆとりのある生活」を送れているシニアの割合はどれくらいなのでしょうか。

今日は70代の貯蓄事情、貯蓄格差について見ていきたいと思います。

70歳以上の貯蓄額はいくらか

まず、金融広報中央委員会の「令和2年(2020年)家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」の調査を参考に、70代がどのくらい貯金を保有しているのかを見ていきます。