葉桜が風を集めるさわやかな季節になりました。社会人1年生のみなさんは初めての給与を受け取ったばかり、というところでしょうか。
さて、給与の額面と実際に振り込まれる金額に違いがあることはわかっていても、何を引かれているのか、その金額はどのように出しているのか、きちんと理解していますか?
自分が稼いだお金から引かれている税金と社会保険料の種類、そして算出方法を知って、手取りの金額を導き出してみましょう。
年収と手取りの違い
一般的に“年収”という時、それは収入金額(額面)のことを指します。源泉徴収票では、支払金額にあたります。税金や社会保険料が引かれる前の金額です。
それに対し“手取り”とは、税金や社会保険料が引かれて、実際に受け取れる金額を指します。会社員であれば、天引きされて振り込まれた給料が手取りとなります。
もう一つ、よく間違われる言葉に“所得”があります。これは、税金を計算する時に使うもので、収入金額からその収入を得るために支出した必要経費を引いた金額です。
「収入」=「年収」
「収入」-「必要経費」=「所得」
「収入」-「税金」-「社会保険料」=「手取り」
収入が給与収入である場合は、必要経費は分かりにくいため、給与所得控除という“みなし経費”を引いて求めた給与所得から所得税や住民税を計算します。
ここからは年収500万円の会社員を想定して、手取りを計算してみましょう。