さらに、2016年の電力の自由化により様々な企業が電力事業に参入したことで、既存の電力会社にこだわることなく電力会社を選べるようになりました。いわゆる「新電力」と呼ばれる企業です。

身近な企業だと、NTTグループやENEOS、KDDIなどが電力の小売りを行っており、既存のサービスと電気をセットにしたプランも提供しています。

しかし、価格競争の激化や電力調達コストの上昇によって資金繰り悪化に陥る企業が相次ぎ、今年3月には新電力最大手のF-Powerが会社更生法を申請。また、市場調達価格に応じて料金が変動するプランによって、電気料金が跳ね上がったことも報じられています。

このように、燃料費の高騰は新電力のリスクを露呈させることにもなりました。乗り換えを検討する際には、こうしたリスクがあることも考慮する必要があります。

切り替えで何%安くなったか

電力とガスの自由化で電力会社の選択肢が増えたものの、料金見直しが面倒で先延ばしにしていたのですが、最近になって筆者もようやく電気とガスの契約を切り替える手続きをしました。

大阪在住の筆者の自宅は、「関西電力」と「大阪ガス」というごく一般的な組み合わせで、それぞれ個別の契約でした。関東であれば、「東京電力」と「東京ガス」をイメージしていただくと分りやすいと思います。