とにかくお金を使わずに楽しむ方法を見つける

「子どもがいると本当に何かとお金がかかる。でも、できるだけお金を使わずに楽しむ方法を見つけながら過ごすようにしている」と言うのは、6歳と8歳の子どもがいるCさん夫妻。

「たとえば、休日に必ずしも外へ遊びに行く必要はないと思っていて、土曜と日曜の朝は親2人も含めて学習タイムにしている。朝は8時にみんなでそろって朝食を食べて12時のお昼くらいまで、それぞれ好きな勉強をする。あえて部屋にこもらずみんなでリビングでやっている。親が勉強する姿を見せて、勉強に対する嫌悪感を減らしたいという気持ちもあった」と話します。

「子どもが小さいうちは難しかったけど、今では家族みんなで図書館に行ってDVDを見たり本を読んだりすることもある。公園にピクニックに行ってバトミントンやフリスビーをしたり、お弁当を作っていって日に当たりながらごはんを食べる。それだけで十分楽しんで1日過ごせる」と話します。

4、5年前までは休日に使うお金が多くて出費が大変だったというCさん夫妻ですが、今では休日のレジャー費がほとんどかかっていないのだとか。「その分を将来の貯金に充てられる。私たち夫婦も60歳で定年を迎えてからも働きたいと思っているから、なるべく外で体を動かして健康を維持しておこうと思っている」と話してくれました。

以前と比べ、毎月の貯金額が2~3万円増えたというCさん。あわせて、小学校に入った 3人のお子さんに交互にお金の管理を少し任せるようにしたのだそうです。

「お金の管理を任せる、と言ってレシートを渡し家計簿をつけてもらっている。一緒に家計簿をつけることで娘たちもお金を節約しなきゃという意識が生まれたのか、子どもなりに工夫して私たちに提言をくれることもある」と笑っていました。こうして家族みんなで節約できる体制をつくるのは素晴らしいことですね。

おわりに

今回話を聞いた家庭では、子どもたちを部外者にせず一緒に家計の管理をすることで、家族みんなが納得する節約ができているのが印象的でした。また、使える制度はフル活用して老後資金を準備するのも大事なことです。子育てしているからお金が貯められないと思うのではなく、自分なりにできることから考えてみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ