もちろん、激変緩和措置を講じないと、多くのサラリーマンが生活に困窮してしまうかもしれませんので、そのあたりは工夫が必要でしょう。たとえば現在の第3号は最初は少額の保険料を支払い、次第に増やしていく、といったことでいかがでしょうか。

さて、サラリーマンの専業主婦は、国民年金保険料を払えと言われて困惑するかもしれませんが、そこは発想を転換しましょう。大いに働いて130万円を大きく超える金額を稼ぎ、国民年金保険料を払ってもなお、手取り収入が以前より多くなるように頑張れば良いのです。

もちろん、事情があってそこまで稼げないという人もいるでしょうが、多くの専業主婦は頑張れば大いに稼げるはずです。高度成長期の主婦は子供が大勢いて、電気洗濯機もコンビニ弁当もなかったわけですから、それと比べれば、今の主婦は大いにパートで稼ぐだけの時間的余裕があるはずです。頑張りましょう。

本稿は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織その他の見解ではありません。また、年金制度等は複雑なので、厳密さより理解の容易さを優先しています。そのため、細部が事実と異なる場合があります。ご了承ください。

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塚崎 公義