同じ無職で払う人と払わない人がいるのは不公平

無職の独身者は第1号ですから、国民年金保険料を支払う義務があります。自営業者の専業主婦も第1号ですから、同様です。それなのに、サラリーマンの専業主婦だけが第3号として支払いを免れるのは不公平です。

結婚は金のためだけにするわけではありませんが、金のことだけを考えれば、独身無職者は独身のままでいるよりも、自営業者と結婚するよりも、サラリーマンと結婚した方が得なのです。

これは不公平です。第3号という制度を廃止して、サラリーマンの専業主婦にも国民年金保険料の支払いを義務づけるべきです。独身無職の人や、自営業者の専業主婦は怒りの声を上げるべきです。

もしかすると、独身自営業者も怒りの声をあげるべきかもしれません。今の制度が続くと、独身自営業者は婚活市場における競争条件がサラリーマンより不利になってしまいますから(笑)。

ちなみに、サラリーマンの専業主婦を不公平だと感じている共働きサラリーマンも多いようですが、それは誤解かもしれません。

専業主婦を養なえるのは普通の2倍稼ぐ高所得サラリーマンだろうということだとすれば、高所得サラリーマンは所得が2倍で払う厚生年金保険料も2倍で老後に受け取る年金額も夫婦合計で普通のサラリーマンの2倍です。

国民年金は保険料も老後の年金額も全員同額なのに対して、厚生年金は保険料も老後の年金額も原則として所得比例だからです。

つまり、夫婦合計してみれば、「高所得サラリーマンと専業主婦」と「共働きサラリーマン夫婦」は同じなのです。

「高所得ではない普通のサラリーマンと専業主婦」と「普通のサラリーマンの共働き」を比べれば不公平とも言えるでしょうが、普通のサラリーマンで専業主婦を養うのは大変ですから、そのあたりは目くじらを立てなくても良いのかもしれませんね(笑)。