相手の心を開く心理学

最後に、相手の心を開く心理学について少し触れたいと思います。日常に当てはめた具体的な使い方についても見ていきましょう。

バックトラック

バックトラックを簡単に言うと「オウム返し」のこと。相手の言葉を繰り返すことで、相手は「共感してくれている」とか「話していて心地良い相手だ」と感じやすくなります。その後で、上述のように相手が話したことに対して質問をすると、話が盛り上がりやすくなるでしょう。

たとえば、「この前、子供が突然アニメのタイトルを連呼し始めてビックリしちゃって」と話を振られたら、まず「それはビックリしますよね」と相手が言った言葉を返してから、「よっぽど、そのアニメにハマっちゃったのかな? 何て言うアニメなの?」と続けます。

また、「B公園へ行ってきたんだけど、アスレチックみたいな遊具があってすごく楽しかったよ」と話を振られたら、まず「楽しかったんだ」と返し、「アスレチックみたいな遊具いいなぁ。どんなのがあったの?」というふうに尋ねてみましょう。

ペーシング

相手の話す速度や声の大きさ、相槌を打つタイミングなどを合せることで、相手は親近感を抱きやすくなります。そのため、のちのち自分のストレスにならないよう、自分とよく似たペースで話す人を見つけて仲良くなるというのも一つの手です。

ママ友づくりには「キッカケ」がたくさんある

ママ友づくりの場合には、子供がキッカケを作ってくれることも少なくありません。あまり不安になりすぎず、まずは話しかけてもらったときに笑顔で反応や挨拶ができるよう、心の準備をしておきましょう。

山内 良子