早いものでもう4月、入園式や入学式の季節になりました。過ごしやすい気候になったので、公園デビューを考えているママもいるかもしれません。

こうして何かと子どもの成長を感じられる嬉しい時期ではありますが、そこには新しい人間関係が伴います。初対面の人と接することやママ友づくりに不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、接客改善業務に携わってきた筆者の経験から、「ママ友ができるキッカケづくり」のヒントを紹介します。

不安に思っている人は多い

新しい環境で人間関係を作ろうとするとき、自分より他の人の方が友達づくりが上手だと無意識に考えてしまいがちですが、実は不安に思っている人は多いのです。

筆者は年齢が離れている子供3人を育ててきましたが、仲良くなったママたちの多くが、「仲良くできる人が見つかるか不安だった」と口々に言っていました。

ほとんどの人が自分と同じように新しい人間関係を作ることに不安を感じていて、自分から声をかけづらいと思っているということを知れば、まず肩の力が抜けるのではないでしょうか。

「不安が原因の言動」で後悔したこと

新しいことに対して不安を感じるのは誰にでもあることですが、あまり不安にとらわれすぎると後悔につながる言動を誘発しかねません。以下、そんな経験をした人の声を集めてみました。

「せっかく声をかけてくれた人がいたのに、不安な気持ちばかりが先に立って笑顔で応えられなかった。それに、相槌を打つことしかできず会話が続かなかった」

「ランチに誘ってもらったが、”ランチに行って、何を話したらいいんだろう…?”と返事に迷っているうちに、誘ってくれた人が別のママ友を見つけて『また誘うね』と私のそばから離れてしまい、ランチへ行き損ねてしまったことがあります」

「笑顔で挨拶をしてくれたのに、反射的に返した挨拶は声も小さくて顔もこわばっていたと思う。そのあとは、会話にすらならなかった」

子供がママ友づくりのチャンスになることも

自分が社交的なタイプではないと思っている人は特に、積極的に声をかけることをためらってしまいがち。でも、ママ友の場合、子供が話しかけるキッカケを作ってくれることも少なくありません。

たとえば、砂場で遊んでいたら全然知らない子が混じってきたり、自分の子供が知らない子のオモチャを間違えて持って来たりしてしまうこともあるでしょう。そんなときはチャンスです。

砂場のケースなら、「砂場、好きなの?」「何を作るのが好き?」などと、その子に話しかけてみてもいいですし、オモチャを間違えたケースなら、「ごめんね、オモチャ間違えちゃったみたい」と子供といっしょに謝りましょう。

その様子をみて、子供のママが気づいて声をかけてくれることは意外と多いものです。

話しかけられるのを待つなら準備しておきたいもの

また、何かキッカケをつかんで相手に話しかけたいのはヤマヤマでも、緊張しやすい性格や過去のトラウマなどが原因で二の足を踏んでしまう人も少なくないでしょう。

そんなタイプの人は、話しかけられるための準備と、話しかけられたときの準備をしておきましょう。

話しかけられた時のための準備

ママ友の場合、保育園や学校で使うアイテムが同じキャラクターものだったり、ヘアゴムや服が同じだったり、子供のことがキッカケで仲良くなれることが少なくありません。

そのため、子供が好きな戦隊ものやアニメをいっしょに見て、ストーリーやキャラクターを覚えておくと会話が弾みやすくなります。また、子供がらみの失敗談や笑えるネタなどを話せる状態にしておくのも効果的です。

会話が弾みやすくなる返事とは?

話しかけられたときには、相槌を打つだけでなく、質問を返したり自分の状況を話したりできるようネタを準備しておくのもいいですね。

たとえば、子供の保育園カバンに付けていたキーホルダーを見て「鬼滅の刃が好きなんですか?」と話しかけられたら、「そうなんです、炭次郎がすごい好きで。誰推しなんですか?」と、回答に質問をプラスすることで会話が続きます。

また、「Aくん、しっかりしてますよね?」と、誰のお母さんかわからない人に話しかけられたときでも、「全然です。食べ物の好き嫌いも多いし…。好き嫌いとかあります?」と聞き返せば、会話が弾みやすくなるでしょう。

相手の心を開く心理学

最後に、相手の心を開く心理学について少し触れたいと思います。日常に当てはめた具体的な使い方についても見ていきましょう。

バックトラック

バックトラックを簡単に言うと「オウム返し」のこと。相手の言葉を繰り返すことで、相手は「共感してくれている」とか「話していて心地良い相手だ」と感じやすくなります。その後で、上述のように相手が話したことに対して質問をすると、話が盛り上がりやすくなるでしょう。

たとえば、「この前、子供が突然アニメのタイトルを連呼し始めてビックリしちゃって」と話を振られたら、まず「それはビックリしますよね」と相手が言った言葉を返してから、「よっぽど、そのアニメにハマっちゃったのかな? 何て言うアニメなの?」と続けます。

また、「B公園へ行ってきたんだけど、アスレチックみたいな遊具があってすごく楽しかったよ」と話を振られたら、まず「楽しかったんだ」と返し、「アスレチックみたいな遊具いいなぁ。どんなのがあったの?」というふうに尋ねてみましょう。

ペーシング

相手の話す速度や声の大きさ、相槌を打つタイミングなどを合せることで、相手は親近感を抱きやすくなります。そのため、のちのち自分のストレスにならないよう、自分とよく似たペースで話す人を見つけて仲良くなるというのも一つの手です。

ママ友づくりには「キッカケ」がたくさんある

ママ友づくりの場合には、子供がキッカケを作ってくれることも少なくありません。あまり不安になりすぎず、まずは話しかけてもらったときに笑顔で反応や挨拶ができるよう、心の準備をしておきましょう。