資産運用しながら2000万円を目指すには、毎月いくら積み立てればいいの?

投資信託で分配金を再投資しながら老後まで年平均3%で運用できた場合、先ほど計算した2000万円を貯めるための積立額はこのように減ります。

・現在35歳の場合
毎月積立金額5万5556円→3万4321円

・現在45歳の場合
毎月積立金額8万3333円→毎月積立金額6万920円

・現在55歳の場合
毎月積立金額16万6667円→毎月積立金額14万3121円

先ほどの金額と比べて、毎月の積立金額を2万円ほど減らすことができました。単純に積み立てるより、かなり楽ができるのではないでしょうか。

なお、投資信託は元本保証の金融商品ではないため、株価や為替の影響を受けて資産が目減りする可能性があります。

とはいえ、長い期間をかけてコツコツと運用を続けることにより、こうしたリスクは低減され、リターンが安定してきます。

資産運用には、つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度を活用することも検討しましょう。通常は投資信託の運用で出た利益には税金がかかりますが、これらの制度を利用すれば非課税となります。

特にiDeCoは原則60歳まで解約や引き出しができないため、老後資金づくりに適しています。

まとめ

頑張って節約をしてお金を貯めても、ただ銀行に寝かせているだけでは、2000万円のような大金を準備できるまでの道のりは遠いものとなりそうです。

その近道を見つける方法の一つが、資産運用であるといえるでしょう。

早いうちから老後資金づくりを始めたほうが月々の積立額も少なく済みますので、30代、40代のうちから準備をしていけるといいですね。

参考資料

石黒 杏樹