加給年金や振替加算を受給するために妻が仕事をセーブするべきか
実際に、加給年金や振替加算の受給資格を満たすためにあえて妻の厚生年金の加入期間を20年未満に調整する人もいるでしょう。
加給年金は、2020年度は最大で約39万円の支給となっていたため、そちらの方がお得と考える人もいるかもしれません。
しかし、ここは慎重に検討すべきと言えるでしょう。
加給年金はあくまでも妻が65歳になるまでの措置です。
さらにその次の振替加算は妻の生年月日によって支給年額は減額していきますので、例えば昭和40年4月2日~昭和41年4月1日生まれの場合は年間でわずか1万5055円です。
このために妻が仕事をセーブする必要があるでしょうか。
むしろ今は人生100年時代です。夫婦で厚生年金に加入し、将来の年金収入を安定させる方が良い場合もありますので、心配な人は一度ファイナンシャルアドバイザーに相談するとよいでしょう。