いったん28,000円台前半まで下がるが、その後は伸びる
2021年3月26日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より446円82銭高の29,176円70銭となりました。
先週は、日銀が日経平均型の上場投資信託(ETF)買い入れの停止を決めたことなどによる売りが続き、週初から大幅安となりました。
23日には終値ベースで約2週間ぶりに29,000円を割り込み、24日の終値も28,405円となりました。27,000円台も視野に入る状況でしたが、25日には押し目買いに回る投資家が増え、反発。26日も続伸し、29,000円台を回復しています。
今週の動きはどうなるでしょうか。26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比453ドル40セント高の33,072ドル88セントと、過去最高値を更新しました。
バイデン米大統領が25日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチンについて4月末までに2億回の接種を目指すと表明。ワクチン普及により経済活動再開が加速するとの期待から、幅広い銘柄が買われました。日本株も週初から連れ高になることが期待されます。
さらに、国内では3月末配当の権利付き最終日が週明け29日になっています。配当取りのための買いも出てきそうです。ただし、水曜日は3月31日の3月末で、国内では年度末、海外でも第1四半期末を迎えます。
年金基金などの機関投資家や運用会社などが、利益を確定したり、ポートフォリオ調整(リバランス)を行ったりしやすいタイミングです。株式についても売られる可能性があるので注意が必要です。
難しいのは、その後は新年度相場で新規買いが出てくることです。4月1日には、米サプライマネジメント協会(ISM)の3月製造業景況感指数、2日には3月雇用統計の発表もあります。ただし2日は聖金曜日で、米国、欧州などをはじめ、ほとんどの市場が休場です。